株式会社DeepXは、オリエンタル白石株式会社向けに、ニューマチックケーソン工法で使われる建機「ケーソンショベル」のための自動運転システムを、現場の要件に合わせて改良しました。この結果、ニューマチックケーソン工法の実際の施工現場にて土運搬作業を複数建機で同時に自動化できることを確認しました。
また、自動運転システムは、デジタルツイン技術を用いたリアルタイム現場可視化システム(GeoViz)と統合され、GUI画面からの作業指示によって、複数台のケーソンショベルによる土運搬作業を自動化できることを確認しました。
デジタルツイン技術を用いた可視化の様子
自動運転の様子
建設産業は他産業と比べて高齢化が進行しており、既に働き手不足が大きな課題となっています。近年、建設業全体で、働き手不足を解消すべく、省人化や自動化を推進する動きが強くなっています。その中で、デジタルツイン技術を活用したICT施工や建設機械の自動運転は、省人化や自動化、安全性の向上につながり、本業界の大きな課題を緩和・解消しうるとして期待されています。
システムの詳細に関してはこちらをご覧ください。
■今後について
自動運転システムは、今回の実証実験の結果を踏まえて引き続き開発を進め、2025年度中のアースバケットへの土積み込み機能の完成と実証を目指します。
デジタルツインを用いたリアルタイム現場可視化システムに関しては、2024年度中の現場運用開始を目指します。
■株式会社DeepXについて
DeepXは、「あらゆる機械を自動化し、世界の生産現場を革新する」というミッションを掲げて活動する、東京大学松尾研究室発のAIスタートアップです。多くの産業で問題となる労働力不足、熟練作業者不足、過酷作業等の現場の課題の解決を目指し、AIをはじめとするさまざまな技術を駆使し、あらゆる機械を自動化し、幅広い作業の自動化を推進してまいります。
– 本社所在地 東京都文京区湯島三丁目21番4号第一三倉ビル3階
– 設立 2016年4月22日
– 代表者 代表取締役 冨山翔司
– 事業内容 機械自動化や現場作業自動化の支援、AI技術を活用した事業開発、ソフトウェア開発、R&D
– URL https://www.deepx.co.jp/
■オリエンタル白石株式会社について
オリエンタル白石は、プレストレストコンクリートやニューマチックケーソン工法、補修補強技術など数々の特化技術を 活かし、大いなる自然と大地・未来を見つめる都市を舞台に、橋梁や高速道路、鉄道、ライフライン施設など多種多様な 社会資本を構築しています。人々の暮らしに潤いをもたらし、安全を約束する社会資本の建設には、当社の施工実績と研 究開発によって培われブラッシュアップされた技術の数々が活用されています。これからも、都市環境の整備や新たなイ ンフラ構築の他、既存のインフラの補修・補強、巨大地震やゲリラ豪雨などへの災害対策にも尽力し、「人と技術を活かし、常に社会から必要とされる集団を目指す」という経営理念のもと、着実な発展を続けて参ります。
■お問い合わせ先
info@deepx.co.jp